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【はじめに】……今こそ起業しよう!
「不景気」……ここ十数年、メディアからこの言葉が聞かれない日はありません。
しかし、好景気・不景気といった単純な批評では、現在の情勢の正しい認識はできません。
戦後50年間の高度経済成長ははるか昔のものとなり、バブルさえもタイムスリップものの映画の舞台となった現在は、今生きている日本人の誰もが立ったことにない 「新たなステージ」 を迎えているのです。
その 「新たなステージ」 においては、「学校を出て、会社に入って、終身雇用」 というかつての常識は、安定どころか、むしろ多大なリスクをはらむ選択となっています。
給料が上がる保障も、退職金をもらえる保障もありません。年金をもらえる保障もありません。どんな大企業であっても、リストラによる解雇の可能性は存在します。終身雇用どころか、会社自体が存続し続ける保証もない世の中です。
つまりは、かつての 「就職=安定」 に対する 「起業=不安定」 といった図式は、もはや明らかに過去の概念となっているのです。
さらに、老後の生活を考えてみましょう。
私はファイナンシャルプランナーとして約1000世帯の家計を診断して来ましたが、その経験から言うと、もし無事に60歳の定年まで会社に在籍し続けられたとしても、ほとんどの家庭の保有資産が、65歳近辺でゼロになってしまうのです。
以降は、自分で収入を得なければ生活できません。年金だけで暮らしていけるものではありませんし、その年金さえも、もはやアテにはできない状況です。
しかし、65歳になってから新たな仕事を探すのは容易なことではありませんし、新たな会社に入って新たな仕事を覚え、新たな人間関係を構築するのはさらに大変なことです。
給料も現役時代と比べればはるかに低くなるでしょう。それでも、仕事が見つかった人は運が良いと言えます。若い労働力ですら、就職難なのですから。
つまり、会社に所属し、給料をもらうしか収入を得る方法を知らない人は、老後になってから多大な苦労を背負うことになってしまうのです。
対して、起業してしまえば、定年は関係ありません。
また、起業して、自分で稼ぐ方法を身につけた人にとっては、自分の力で稼ぐのは当たり前のことに過ぎませんから、老後になってから新たな苦労を抱えることも回避できるのです。
つまり、現在のような社会情勢下においては、「起業しよう!」 と思う人が増えるのは当然のことなのです。
かつては 「リスクを冒して行うもの」 であった 「起業」 も、今では決してリスキーな選択ではないのです。
そう、「起業したい!」 と思う人にとって、今は 「追い風」 の時なのです。
多くの企業の業績が低迷する中、元気に儲けている中小企業や個人事業主は、しっかりと、しかもたくさん存在しています。
だから、起業したいのなら、どんどんすべき時なのです!
しかし、起業は、その一歩を踏み出すまでの「勇気」と「決断」、そして「行動」が必要になります。それができないために、「起業したい」という思いだけを心の片隅に抱きながら、いたずらに時を過ごしてしまう人がたくさん存在しています。
それは非常にもったいないことだと私は思うのです。
人生は一度きりしかありません。所詮は「どんぐりの背比べ」程度の資産しか持たないほとんどすべての人にとっては、「時間」こそが唯一の資産です。それなのに、やりたいことをやらずに時間を消費し、しかもそれがリスクを増やす結果につながってしまうのであっては、起業への思いも、後々悔いのみをもたらすものとなってしまいます。
私は、起業に関するセミナーを行い、起業についての相談を数多く受けてきました。
そして、いつも同じことを感じるのです。
多くの人が起業への「勇気」を持てず、「決断」 「行動」 ができない理由は、「起業についての正しい認識と知識」 を持たないからだということを……。
起業を目指す人が増えた昨今では、その思いはさらに強くなっています。
そうした思いから、この本を書こうと思い立ちました。
起業に関する書籍や電子教材は数え切れないほど存在しています。昨今は素晴らしい内容のものも散見できるようにはなりましたが、残念ながらそのほとんどは、断片的な手法の紹介や、真偽の疑わしい成功例によるものや、自分の商材を販売するためのPR本など、真面目に起業を考える人にとっては役に立たないものばかりという実情があります。
そこで、本書は、断片的な知識や手法ではなく、起業についての考え方をトータルに提示しています。
起業の 「本質」 を語る、起業への思いを実現するための教科書と言える内容となっています。
本書を読むことによって、起業への意識は明確になり、あなたの 「勇気」 「決断」 「行動」 を活性化できることでしょう。
さあ、あなたの起業は、今から始まります!
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